平成元年に奈良市の法蓮町で「子どもの夢殿童学園」として認可外施設を立ち上げて今年で35年を迎えることになりました。
昭和の中頃まで幼児に対しての認識は、家庭で健全で健やかに成長することを願って子育てが営まれ 幼稚園では第二次ベビーブーム到来のマンモスで過密な園生活を余儀なくされて時代を創り上げていました。
ところが脳生理学の解明で赤ちゃん(胎児から)には無限の能力を持っているということが明らかになって幼児教育というものが脚光を浴びるようになっていきました。
諸外国ではペスタロッチ・フレーベル・モンテソーリ・ギルフォードさん 日本では七田真・肥田正次郎・秋田光茂・汐見稔幸さんなどの幼児に対しての教育論が幼児を取り巻く環境の中に溢れ出すことになりました。
わらべ学園では、それぞれの教育論を学び研鑽を重ねて参りました。そして小さな園、少人数だからできることに特化して日々の取り組みに誠心誠意励んで参りました。
フランチャイズの園でもなく ~式導入の園でもなくわらべ学園独自で学ばせていただいたことをどのように環境に定着させて子どもの成長を見守ってお役に立てるようにしたらいいのかを常に考えてやらせていただきました。
35年を経てようやく実を結んできたことは
1,成長した子どもたちが異口同音に「わらべ学園を卒業して良かった。」と、懐かしく思ってくれる園であること。
2,指導者が、「わらべ学園が大好き」と、言って日々子どもたちと歩み続けて働き続けてくれて歴史を刻んでくれたこと。(20数年)
3,幼児から社会人になられるまでご縁をいただいた方々が立派に成長されてお幸せな日々を送られていること。
4,幼児教育の大切さを訴え続けて、
知(知能が高い。いわゆる思考力・記憶力・処理能力の優れた)
情(優しく。他者に対して配慮してあげられる。)
体(身体が健康で日々の生活を楽しめる。)(持って生まれた諸能力を開花させる。)
音(絶対音感・リズム感・表現力)の基礎作り
今、振り返って思う事
わらべ学園の理念
1,子どもの将来に役立つ幼児教育を日々心掛けること
自己肯定感を身に着け、日々努力することで成果が出ることを色々な局面で体感できる環境を創り上げていく。
2,子どもの善悪の判断の基準として
子どもの行動を諫める時、行動に対しては禁止することがあっても子どもの人間性を叱責することは絶対にしない。
3,挨拶は、大事な事で気持ちの良いものであることを知ってもらう。
親から先生から強制的に挨拶を促されて行うものではなく自らが挨拶することで気持ちが良くなる日々を送る。
4,言葉を大切にし、状況に応じた言葉選びができるように育つ為の配慮を忘れない。
言葉にいつも優しさを感じたり趣をかんじたりする環境で育って欲しいと思う。
5,優しくされた経験をいっぱい作る。
優しくされたことがない子どもは人に対して優しくすることは難しい。 スキンシップ・アタッチメント・アイコンタクトなどを通して自分が愛されていることを知ってもらう。
6,プロの知能教育で知能の高い子・勉強が嫌いではない子に育つのは当然の事。
1回のテストで合否の判定が出てしまう日本の教育ではどうしてもテストで高得点を取る勉強を強いていくことになるが、学ぶことの大切さ、おもしろさを知ってもらいたい。
心掛けてきたこと
・コツコツと丁寧に子どもたちに寄り添い続けてきた。
子どもの成長の中でお預かりしている時の姿そのものがその子の一生を決めつけるものではないので今以上に成長されることを願い続けてきた。
・わらべ学園のご家族の皆様とお仕事をしてくださっているスタッフの皆さんとそのご家族の皆様方がお幸せでありますように祈ってきた。
総括
良きご家庭に恵まれ、良き子どもに恵まれここまでやってくることができたことはまぎれもない事実です。
長い年月の中で、たくさんのご協力をいただきました。
また反対にたくさんのご迷惑をおかけいたしました。
この節目に際して心よりお礼申し上げ お詫びもうしあげます。
本当に楽しい35年間でした。ありがとうございました。
※7:30~9:00及び14時~(保育設定日の土曜日は12時以降)のお預かりは「教育託児」となり、別途¥880-/1時間となります。